皆さん、今日もお疲れ様です。現役内科医のさとっこ先生です。
前回の記事(子どもの心をつかむ!読書が好きになる神小説【パパ医師厳選】)では、小説を3シリーズお伝えさせて頂きました。娘を読書好きにしてくれた神小説3選!どれも自信をもっておすすめできます。
しかし、武器となる”良質な本”があっても、あっさり読書にハマってくれるとは限らないですよね。
「読書量と学力・国語力に相関性がある」なんていう話もあるなか、まったく読書をしないお子さんにやきもきしている方も多いのではないでしょうか。私も以前は全く同じ気持ちでした。
しかし、焦らずじっくり生活に読書を馴染ませていった結果、見事娘・リリーちゃんは読書好きになってくれました。今回はその方法を皆さんにお伝えしたいと思います。
本日お伝えする方法が上手くハマり、お子さんのエンタメの選択肢の一つに”読書”が加わって頂けたら嬉しいです。
パパ医師が実践した我が家の読書習慣術
それではさっそく具体的な方法をお話させて下さい。
『寝る前の少しの時間で読書をすること』が肝ですが、守って欲しいルールがあります。また、秘伝のスパイスもありますので、ぜひご確認下さい。もし気に入って頂けたなら、是非そのスパイスをひとつまみしてみてください…。
寝る前に少しだけ読書
小学校入学前後くらいからでしょうか。少しずつ、本当に少~~しずつ馴染ませていきました。その馴染ませ方は、『寝る前の少しの時間で読書をすること』です。朝はパパ塾があるし、必然的にこの時間しかない!!って感じの消去法的作戦でした。
そして、その過程でさとっこ先生流の自分ルールが出来始めます。
- 寝る前読書の自分ルール
- お勉強という空気は出さない(エンタメとして読書すると偽装する笑)
- 気分が乗らないときは強制しない
- その際は読み聞かせを行う。絵本もOK(本に触れること自体はやめない)
- 読み間違いがあってもしつこく指摘しない
このルールは今現在も徹底しています。そう、一番怖いのは、”読書しないこと”ではなく”読書(=文字を読むこと) が嫌いになること”だと思ってました。
親子関係にヒビを入れたくもないですしね。寝る前は幸せな気分になってもらうこと、これは絶対に守ろうとしていることです。
【重要】そこに加える少しのスパイスとは…?
さぁ、いよいよ本日私が最も伝えたかったことです。
めいさくだいすきシリーズがお気に入りで、好んで音読していました。ひとつの話を1日で読めるようになって感動したものです。でも、原因不明なのですが突然全く読まなくなったんです。
「飽きた?まぁそういうこともあるか。強制も出来ないし仕方ないよな。」と思ってました。
で、ある時突然こんなことを言いだしたんですね。

パパー、1ページずつ交代で読もうよー

おぉ、ええでー
リリーちゃんのちょっとした発言から出来た我が家独特の習慣ですが、結果これが大ヒットでした。『さとっこ流 親子de交代読み』と名付けましょう笑
私自身も、リリーちゃんの音読を聞いているだけより楽しいんです。少し感情をこめて演劇っぽく読んでいるからでしょうか?私が楽しんでいることがリリーちゃんにも伝わっているのかもしれません。
最近は毎晩2話くらい”交代読み”してます。むしろ、「もう1話読みたい!」とせがまれて困っています。

えー!!
もう一話読みたいんだけど!?

気持ちは分かるけどさ
もう寝る時間過ぎてるんだよ
“交代読み” 一般論

『交代読み』、凄いよ!絶対おすすめ!!
凄い方法を編み出してしまった(恍惚)
凄い方法を編み出してしまった…と自慢したかったんですが、検索するとある程度認知されたやり方だったんですね笑。
- “交代読み”のメリット
- 読むことへの抵抗感が減る:一人で全部読むプレッシャーがなくなり、読書がラクになる。
- 集中力の維持:自分の番を意識することで、相手が読んでいる間も内容に集中しやすい。
- 読解力・音読力の向上:お互いに声に出して読むことで、正しい発音や表現を学べる。
- 親子のコミュニケーション:共通の体験を通じて感想を言い合ったり、感情を共有できる。
以上は、おなじみチャッピー君 (ChatGPT; https://chatgpt.com/)が答えてくれた”交代読み”のメリットです。ひとつひとつ、すべて納得できます。
始めは上手くいかなかった
とにかく、おだてて、大げさに驚いたり誉めたり。それでも慣れない文字を読むことって大変ですよね。1ヶ月以上読書なし、もありました。絵本の読み聞かせすら嫌がることもあって、その時はそれも受け入れていました。
特に初期の頃に気になったことがあります。例えば、「ありがとう」という言葉には意味があるじゃないですか?でも語彙力の不足で「あ・り・が・と・う」とひらがなの羅列としてしか認識していないような読み方をすることがあったんですよね。そんな状況では楽しめないのも分かります。
今はその時(読書を楽しむとき)じゃない、と気長に待ちました。ここで、叱責したり、がっかりして不機嫌になったり、勉強の雰囲気を出したりしなかったことは今振り返っても良かったと思います。
“交代読み”が上手くいかないときのマインド
“さとっこ流 親子de交代読み”は本当にお勧めです。
でも正直に言うと、「小学2年生になって読解力がついてきたから楽しく読めるようになったのかな?」とも思います。つまり、“交代読み”が良かったのではなく、”読解力が自然に向上した結果、読書を楽しむことが出来るようになったのかしら?”って。ここで、”交代読み”を絶対視しないのが科学者の視点なんですね(ドヤァ)
なので、上手くいかないときは、待つしかないと思います。『寝る前の強制イベント。ダメ、絶対。』
親の背中を見せればよい?
よく言われる、「親の背中を見せる」という方法。親が読書する姿を見ていていれば自然と子どもも読書するようになるでしょ、ってやつ。……私、ほぼ本を読まないので、語れることがありません笑。ちなみに、私の両親が読書している姿もほぼ見たことはありません。
家にある本の冊数が多いほど、教科の平均正答率が高くなる傾向にある

こういうデータ見ると焦りますが、本がたくさんある=親の学歴、経済力、教育への意識、等がバイアスとしてあると思います。「私がある家庭に本100冊をプレゼントすれば、そのお子さんの学力は上がるの?」という仮定が滑稽であることは分かりますよね。
ただ、ソファーに寝っ転がりスマホいじるだけ、みたいな姿はなるべく見せないようには心がけてます。また、最近はさすがに小説読むようにしてます。楽しいもんですね。

最近読んで面白かったのは
村田 沙耶香先生の「コンビニ人間」です!
良い意味で頭おかしなるで
最悪、読書無しでも……
以上を実践しても、最後の最後までうまくいかず、読書しない子のままでいることもあるかと思います。

うん、ワイがそうやったで!
読書シールは読んだふりして貼ってたで!
お子さんの性格の影響もあるでしょうしね。そもそも私は全く読書しませんでしたから。小学校の図書館から本を借りて読んだら、教室の壁にあるポスターにシールを貼る、みたいなことがあったんですよ。私、読んだふりしてシール貼ってましたからね。
それでも国語の成績はわりと良かったですし、浪人はしたものの医学部に入ってお医者さんとしてやっていけてます。N=1ですけど。読書は学力向上に対する必要条件でも十分条件でもありません。
「どうしても読書しないなら、それはそれで良いんじゃね?」と思います。合わないことを無理強い・強制する必要なんてないですよ。なので、お子さんに圧力をかけて欲しくないし、がっかりして欲しくない。親御さんも自分を責めないで欲しいです。
そういう私もSNSで、優秀な……というか、自分から進んで勉強するタイプのお子さんの話を見ては焦り、落ち込みますけどね。言うは易し、ですよね。
まとめ
以上、わが娘・リリーちゃんが読書好きになるまでの過程や工夫をお話させて頂きました。
- 寝る前に少しだけ読書することがベース
- さらに、『さとっこ流 親子de交代読み』をオススメ
- 読書嫌いにさせないことも重要です。強制しない!
- 『たかが読書』、と割り切る姿勢が必要なこともあります
前半は具体的な読書導入方法、後半は上手く行かない場合のマインド、についてお話しました。
大切なのは「読書させなきゃ」ではなく、「読書って楽しいかも」と思ってもらうこと。振り返ると、子どものペースを尊重し、ゆったり構えたことが良かったと思います。焦っても空回りしてしまうことが多いですし、実は読書よりもっと大切な親子の信頼関係にヒビが入ってしまうかもしれませんしね。
本日ご紹介した方法が、お子さんと読書との良い出会いを後押しできたら、とても嬉しいです。親子での時間が、笑顔であふれたものになりますように。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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